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人気料理メニューランキング

~人気料理メニューランキングの推移~
皆さんは、どんな料理メニューが好きでしょうか?このページを見ていただいているからには、そば、うどんを始め、麺類の好きな方が多いとは思いますが、残念ながら今も昔も麺類が人気料理メニューの1位ではありません。

では、人気料理メニューのランキングはどのようになっているのでしょうか?
ここに最近の人気料理メニューの推移を調査した結果がありますのでみてみましょう。

~好きな料理の変化~
●首都圏
1992年
1位 寿司
2位 刺身
3位 焼肉
4位 天ぷら
5位 野菜の煮物
1996年
1位 寿司
2位 刺身
3位 焼肉
4位 ラーメン
5位 野菜の煮物
2000年
1位 寿司
2位 焼肉
3位 刺身
4位 ラーメン
5位 カレーライス
2004年
1位 寿司
2位 焼肉
3位 ラーメン
4位 刺身
5位 カレーライス

●阪神圏
1992年
1位 寿司
2位 刺身
3位 焼肉
4位 うどん・そば
5位 鍋物
1996年
1位 寿司
2位 焼肉
3位 刺身
4位 うどん・そば
5位 炊き込みご飯
2000年
1位 寿司
2位 焼肉
3位 刺身
4位 うどん・そば
5位 ラーメン
2004年
1位 寿司
2位 焼肉
3位 刺身
4位 カレーライス
5位 ラーメン

上の順位は、博報堂生活総合研究所が実施した生活定点調査の結果で、首都圏と阪神圏に分けて20~60歳代を対象に「好きな料理」を約40種類の中から3つ選ぶ方式で聞いたものです。
この調査結果をもとに昨今の人気料理メニューについて考察していきたいと思います。

~不動の人気料理メニュー「寿司」~
一目瞭然、人気料理メニュー不動の1位は寿司です。
1992年~2004年の間、首都圏、阪神圏において、全て1位という圧倒的人気です。

日本が洋食化してきているといわれる中、まだまだ米食人気は強いことを感じます。
寿司といえば、流行りは高級寿司店というより回転寿司でしょうか、私の近所の回転寿司屋さんも大変な人気で、かなり大きい店なのですが、休日にもなると1時間以上待たされることもザラです。

その一方で、近所でも廃業したお店もあり、外食産業の価格競争の激化は回転寿司屋さんも例外ではないようです。

~家庭の味が失われつつある~
首都圏で、1992年4位の天ぷら、1992、1996年5位の野菜の煮物、阪神圏で1992年5位の鍋物、1994年5位の炊き込みご飯という料理メニューが2000年以降、姿を消しています。

調査では、1994年から「母や祖母などから伝わった我が家の伝統料理がある」かも聞いており、「ある」は首都圏で1994年31%→2004年23%、阪神圏でも同じく29%→24%に減っています。

家庭の食卓に並びそうな料理メニューがランキングから姿を消し、各家庭の伝統料理も少なくなってきており、最近の日本人の特徴を語るときによく使われる、「没個性化」という言葉は、料理メニューにおいても進行してきているといえそうです。

そして、この「没個性化」は家庭の味が少なくなってきているばかりではなく、地域の味もなくしているようです。家庭料理メニューがランキングから消えた一方で、2004年には順位こそ多少違うものの首都圏、阪神圏とも全て同じ料理メニューがランキングし、料理に関しても日本全国没個性化は進行しているようです。

健康ブームというけれど
もう一つ、こんな調査もあります。「健康に気を付けた食事をしているか」

これは、地産地消、無添加食品、無農薬野菜・・・健康に関係あるキーワードは、新聞、雑誌、テレビなどで頻繁に見聞きし、健康ブームといわれる中、食事の面でも健康志向は高まってきていると思われがちですが、実際の調査結果は逆で、首都圏で1992年56%→2004年43%、阪神圏でも同じく58%→43%に減っています。

そして、スローフードでも取り上げたように、昨今よく耳にするスローフード、スローライフの精神とは逆に、「ファストフードをよく利用する」という割合も増えています。

「健康」が盛んに言われるのは、実は現代の私たちが不健康な生活、食事を行ってきている裏返しであるといえるのかも知れません。

~うどん・そばがランキング外へ~
このページは麺についての話をメインとするコーナーなので、うどん・そばについてみてみましょう。
うどん・そばは、元々首都圏ではランクインしていませんでしたが、阪神圏では1992年~200年にかけてずっと4位にランクインしていました。

ところが2004年、ついにランキングから姿を消してしまいました。
そして、うどん・そばと入れ替わるように、ラーメンがランキングに入って来ています。

~ラーメン人気の高まり~
ラーメンは、首都圏は1992年ランキング外だったのが、1996、2000年は4位、2004年は3位。阪神圏でも1992、1996年はランキング外だったのが2000、2004年は4位と、どちらも上昇傾向です。

雑誌やテレビなどでも盛んに取り上げられ、また、全国の有名ラーメン店を集めたラーメンテーマパークが近年続々と出来、全国的にラーメン人気が高まってきているのは実感として感じるところです。

~うどん・そばの人気が復活?~
そんな中で、讃岐うどんブームはこれまでにも他のページで話しましたが、讃岐うどんをテーマに映画UDONも上映されましたし、ラーメン、そば、うどんの人気でも書いているように、“少なくとも週1回は必ず食べてしまうメニューとは?”というアンケート結果で、1位=ラーメン、2位=そば、うどんという結果が出ています。

そして“60代以上では「そば・うどん」、20代、30代では「スパゲティ」と世代により麺の好みも色々”というところを見ていただくと、50代で「ラーメン」と「そば、うどん」が並び、60代では逆転して「ラーメン」より「そば、うどん」の方が多くなっています。

好きな料理メニューとよく食べる料理メニューというアンケートテーマの違いはありますが、これからの高齢化社会を考えるとうどん・そばの人気がまた高まってくることも十分予想されると思います。

そして、逆にいえば、ラーメン人気が低下することも考えられる訳です。

以前よりテレビのラーメン特集の番組が減ってきているという話も聞きますし、だんだん、こってり豚骨系から豚骨醤油にスープの嗜好も変わってきているようにも思いますし、ラーメンも時代とともに変わっていく必要があるのかもしれません。

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