ランチでうどんが人気の理由
最近はこんな景気ですから、
外食を控えている方も多いのではないでしょうか?
内食が増えているといいます。
そんな中で、外食において麺類は根強い人気があります。
ランチで最もよく食べるのは「うどん」というデータもありますので、何故うどんがランチで人気なのか考えてみたいと思います。
http://www.asahibeer.co.jp/enjoy/hapiken/maian/bn/200906/00288/
まず、上記のページを見てください。
アサヒビールが行ったアンケート結果です。
「ここ最近のあなたのランチ事情を教えて」というものですが、このページの中段以降に注目です。
キーワードは「倹約」「気楽」「健康・安全」という項目がありますが、その中でそのランチにする理由として、「ランチ代を節約するため」が1位になっています。
また、その次、1日のランチ代はワンコインを目安!という項目では、「500円未満」が1位です。
更に、時間に追われる現代人は、ランチにスピードを求める!?という項目では、「注文してから料理が早く出てくるところ」が1位。
そして、男性の外食ランチの定番の項目で、「そば・うどん屋」が1位(ちなみに「ラーメン屋」は3位)となっています。(女性は少し違いますが)
~うどんが人気の理由1「安い」~
「ランチ代を節約するため」に「500円未満」でランチを済ませるという志向から、「うどん」が選ばれるのは当然といえます。
「そば・うどん屋」が1位となっていますが、「そば」は値段がピンきりなので、「うどん」で話を進めます。
~うどんが人気の理由2「早い」~
「注文してから料理が早く出てくるところ」。これに、うどんが当てはまるかどうかですが、お店によって様々だと思いますが、大抵のお店は、他のメニューより早い場合が多いのではないでしょうか?
うどんをつくるのに時間がかかる場合の1番の理由は、茹で時間です。うどんはある程度太い麺線のものが普通なので、生麺を湯がくと10分以上かかってしまうことが多いです。
早く出す方法としては、
①麺線の細いものを使って湯で時間を短くする。(生麺の使用)
②あらかじめ茹でてあるものを使う。(茹で麺の使用)
③茹でたものを瞬間冷凍保存し使う。(冷凍麺の使用)
などが考えられます。
~うどんが人気の理由3「おいしい」~
http://www.radishbo-ya.co.jp/company/press/naishoku_081208
上記をご覧ください。「内食と外食」に関する意識調査ですが、この13ページを見ると、「外食よりおいしいと思う内食」として、カレー、鍋、ハンバーグといったものがあがり、麺類がありません。
これについて考えてみますと、この調査自体が家族で出かける夕食がメインで考えられているのではないかということと、うどんを含め麺類は、家庭でつくるよりもお店の方がおいしいということが考えられます。では、何故そうなるのでしょうか?
~外食のうどんが美味しい理由~
外食のうどんが美味しい理由はいくつか考えられます。
うどんが人気の理由2「早い」の項目で、
①麺線の細いものを使って湯で時間を短くする。(生麺の使用)
②あらかじめ茹でてあるものを使う。(茹で麺の使用)
③茹でたものを瞬間冷凍保存し使う。(冷凍麺の使用)
の3つをあげましたが、②は麺本来の美味しさからは外れると言わざるをえません。
茹で麺の場合、時間の経過と共に水分が麺線の中心部分へ浸透していき、最終的には麺線全体に均一に水が分布し、コシのない麺になってしまいます。
そうすると、①と③のどちらかということになります。
①の場合、麺線の太さに制約が出てきます。それを補う方法として、見込み数量を少し早めに湯がいておくという方法があります。
③は、生麺より美味しさが劣るというイメージがあるかもしれませんが、一概にそうとも言い切れません。
冷凍麺の場合は、製造の段階で工場の大きな茹で釜で湯がきますので、それだけでも一つのメリットがあります。釜が大きい(湯の量が多い)というのは、どのようなメリットがあるでしょうか?
1)先ず、湯がき始めに湯の温度が下がらないということがあります。麺を湯がく場合、始めの温度が最も影響が大きいです。
2)麺どうしがくっつかない。ご家庭の小さい鍋で湯がいて、麺が団子のようになってしまったこともおありかと思います。特に、大家族だと大変ですね。
その他にも、冷凍麺のメリットは沢山あります。
以前も冷凍麺についてはお話していますので、そちらのページもご覧ください。
~うどんとラーメンの比較~
最後に、うどんとラーメンを少し比較してみたいと思います。
今回のテーマが「ランチのうどん」ということなので、うどんのメリットについていうと、スープをつくるのがラーメンに比べて簡単ということがあります。
また、「安い、早い、おいしい」ということでは、一般的に言って麺の単価にそう違いはないと思いますが、スープはラーメンの方が高くつく場合が多いでしょう。
早さは、やり方次第ですが、どちらも早く出来ます。
おいしいということに関しては、人それぞれ好みがちがいますので、なんともいえませんが、以前のお話した中に、以下のようなページがありますので、こちらを参考に見てください。
傾向としては、ラーメンの人気は高いが、これからは、うどんの人気が高まるかも知れないというようなことを書いています。
今回、ラーメンがランチのランキングに入らず、うどんが1位だったということも、以前のお話があながち間違いでもない?ということかも。
最近、近くのうどん屋さんなどを見ていても、「安い、早い、おいしい」を売りにしている、セルフサービスのお店が流行っているような気がします。外食を経営されている方は、うどんをメニューに加えてみてはいかがですか?