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そば、うどんの特徴、地域性

~そばとうどんの特徴~
そば、うどんの共通点としては、【滑らかな触感】の麺を、つゆ(だし)につけて一緒に食べること、そして「喉ごし」を味わうことが挙げられます。

そば、うどんともにつゆ(だし)が麺の旨味を引き立てます。

違うところは、素材、粒度、つなぎの要、不要などです。
粒度は小麦粉で作るうどんの方が細かく、また、うどんにはつなぎは必要ありませんが、
そばには打ち方にもよりますが、つなぎの役割を果たすものが必要となります。

さらに、つゆ(だし)の濃度も違います。

つゆやだしの味は、地域差が大きく関係してきますが、一般にそばのつゆ(だし)は味が濃く、うどんの方は薄い傾向にあります。これは、そばは麺自体に甘味が少ない為、濃いめのつゆ(だし)にします。

一方、うどんは、麺に甘味と旨味が含まれているから薄い味の方が合うようです。
うどんの旨味は、生地の寝かせによる酵素作用で生まれるものです。
※【滑らかな触感】日本人の好む料理には、水分の比重の高いものが多い。

主食の米飯は水分が65%、豆腐では90%を占めている。
水の含まれている食べ物は口当たりが滑らかで、ソフトな傾向がある。
そば、うどんの人気が高いのは、
つるつるとした喉ごしの良さで、ソフトな感触を満足させるからと思われます。

~そばとうどんの地域性~
『そば、うどんの歴史 関東は「そば」関西は「うどん」の食文化』のところでも少し触れましたが、

大まかに分けて、関東より東はそば文化圏、西はうどん文化圏といえるようですが、そば文化圏にも有名なうどんがあるし、うどん文化圏の中にもそばが好まれる地域があるため、一概に決めつけるわけにはいきませんが、そういった傾向はあるようです。
このように、地域によって嗜好の差が生まれる背景には、様々な理由があると思われますが、大きくは気候、つまり栽培適地の違いが挙げられます。

【小麦の栽培】には、年間を通して温暖な気候が必要ですが、
【そば】は寒冷地に強い。
だから、東日本にそばを嗜好する地域が多く、西日本にはうどんが根付いているものと思われます。

また、東日本は「つけ麺文化圏」で、西日本は「汁麺文化圏」という分け方もできます。東日本では、冷たいものを一気にツルツルと味わう傾向があるのに対し、西日本では温かいものをフーフーと冷ましながらゆっくりと楽しむ傾向があり、こういった点も嗜好の差となっているようです。
だだし最近、広島で流行っている「つけ麺」いわゆる「広島つけ麺」は、中華麺を唐辛子の効いた辛いダシで食べるもののことを指し、辛いのをヒーヒーいいながら食べるという、新しい麺文化も形成されつつあります。

※【小麦の栽培】日本の小麦は普通、米作などの裏作として作られているため、暖かい地域の方が適しています。しかし、日本で生産量が一番多いのは北海道ですね
※【そば】そばは、寒さに耐える植物であり、土壌がやせていても十分に育つため、救荒食物として重宝されてきました。また、種をまいてから収穫するまでの期間は約75日と短期間です。

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