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お中元について

いよいよお中元シーズン。
なか川にとってもかき入れ時です。「麺百楽直送便を宜しくお願いします。」というところですが、皆さんはお中元をどの程度贈答なさっているでしょうか?最近の傾向はどんな商品が人気なのでしょか?

味の素ゼネラルフーズ株式会社が「主婦のお中元意識調査」を実施していますので、その結果をもとにお中元について考えてみたいと思います。

ちょっとその前にお中元って何?というところから。
広島ラーメン太郎もよくわかっていないので、お中元について調べてみたいと思います。

~お中元の由来~
もともと「中元」とは、中国の祭日で、三人の神様の誕生、上元(1月15日)・中元(7月15日)・下元(10月15日)の三元の一つ7月15日の中元から来ており、お祝いにお供え物をする習慣がありました。

一方、日本には7月15日に盂蘭盆会(うらぼんえ)というものがあり、先祖供養の行事として、霊前に供える品物をやりとりする習慣がありました。

この中国の「中元」と日本の「盂蘭盆会」、7月15日の2つの習慣が重なり、室町時代の公家の間で広まり、江戸時代になると庶民の間にも定着したようです。
こうして、お世話になった人に贈答品を贈る現在のお中元の習慣は始まったようです。

そして、現在の日本ではお中元を贈る時期は地域によって異なり、関東では新暦で行うため、7月初めから中頃まで、関西では旧暦で行うことから1ヶ月後の8月初めより中頃までというのが一般的なようです。

だた最近は、なか川でもすでにお中元用のご注文も頂いていますし、早めに贈る人が増えてきているような感じですね。

~お中元はどの程度、贈答されているか~
では、お中元の由来がわかったところで、実際、現在ではどの程度お中元の贈答をしているのか味の素ゼネラルフーズ株式会社2007年主婦のお中元意識調査を参考に見ていきたいと思います。

「お中元を贈る」という人は97.3%。かなりの率になっています。これは昨年と同率で過去最高の数字となっています(1983年~2007年の25年間にわたる調査結果のまとめ)。1983年が88.0%、1985年84.0%でその後、増加傾向にあり、お中元はますます浸透してきているようです。

また、贈答件数も8年ぶりに4.5件を突破、予算総額も、昨年の17,041円から18,946円に増えており、今年のお中元は盛況になりそうです。

~お中元も健康志向~
「お中元選択時に重視する商品特長」として「健康や体にいいもの」がここ3年を比較しても24.4%→26.0%→36.0%と年々増加傾向にあり、お中元も年々健康志向は高まってきているようです。

しかし、「健康や体にいいもの」は全体では7位で、「品質のよいもの」、「メーカーが信頼できるもの」が1位、2位に来ており、まずは、基本となる商品の質、そして、3位、4位に「使いやすいもの、使い勝手がよいもの」、「実用性のあるもの」となっており、贈った相手に喜んで使ってもらえるものということが重要なようです。

~贈りたいもの、もらいたいもの~
「贈りたいもの」と「もらいたいもの」の間には若干の違いがあるようです。
贈りたい商品では、1位ビール(41.1%)、2位コーヒー(26.0%)、3位にそうめんと産直の生鮮食料品が並んで19.9%。そして5位に洗剤(13.7%)

一方、もらいたい商品では、1位商品券(金券)(43.3%)、2位ビール(36.7%)、3位産直の生鮮食料品(27.3%)、4位洗剤(25.0%)、5位コーヒー(24.7%)となっています。

商品券はもらう方にとっては自分の最もほしいものが選べるという点で大変人気が高くなっていますが、贈る側からすると、自分の気持ちとして、選んだものを贈りたいという想いがあるようです。

商品券については「目上の人に贈ると失礼にあたる」ということもあるようですが、実際に「贈りたいもの」では10位以内にも入っていませんので、送る側ともらう側、なかなか気持ちの一致は難しいようです。

~お中元の麺といえば「そうめん」~
ということで、麺のことについて考えてみたいと思います。
ラーメン、そば、うどんについては、ラーメン、そば、うどんの人気のところで書いているように、とても人気のある食べ物ですが、お中元商品としてはあまり人気が無いようです。

代わって麺類としては「そうめん」が入っている訳ですが、これはやはり日持ちの問題が大きいと思われます。そうめんが乾麺としてお中元に多く使われるのは、まず日持ちすることが大きいと思われます。そして、そうめんの麺線の細さが乾麺であっても茹で時間は短くて済み(乾燥させて作った麺は水分が少ないので通常、長時間の茹で時間を必要とします。)、調理の手間を感じさせないという利点もあります。そして、つけ麺としての清涼感。いかにもお中元にピッタリといった感じです。

~夏の麺と冬の麺~
そこで、「夏に適した麺」と「冬に適した麺」ということについて考えてみたいと思います。

夏に食べる麺類といえば、そうめんの他にも、ざるそば、冷やしうどん、冷やし中華、つけ麺と麺を冷やして食べることが多いわけですが、茹でた後の麺を冷水などで冷やすことで、茹でノビを防ぐことが出来ますから、ノビ易い細めんでもキュッとしまった歯ごたえの麺が食べられます。よって夏は通常、茹で時間が長くかかって調理の手間を感じさせる乾麺でも、乾麺特有の「茹で時間が長い」という手間を感じさせない細めんが好まれるため、乾麺市場は大きくなる訳です。また、夏は麺の熟成が早く進みますので、品質の安定という面においても、乾麺の方が適しているといえます。

逆に、冬の麺類といえば、温かい汁で食べることが多くなります。そうすると、細い麺線ではすぐノビてしまいます。そこで太めの麺が多くなるわけですが、そうすると乾麺などは太くするとうどんなどでは20分以上茹で時間がかかってしまうということにもなってしまいますから、これはなかなか調理の手間も大きいということになっていまいます。

~冬は冷凍めん?~
茹で時間がかからないということでいえば、何といっても冷凍めんでしょう。冷凍めんは麺の太さにほとんど関係なく、1~2分程度の茹で時間で済みますから、この利点は大きいといえます。また、もっとも適切な茹で加減で茹でるところまで調理が済んでいる商品ですから、茹ですぎてしまったなどの失敗がほとんどないということも利点としてあげられます。

では、長期間の品質の安定、茹で時間の短さ、調理の失敗が少ないなど、冷凍めんには何の短所もないように思われます。はたしてそうでしょうか?

冷凍めんの短所はというと、
まず「流通コストがかかる」ということが挙げられます。

製品が出来てから店頭に並んでいる間ずっと冷凍保管しておく必要があります。常温保存で、温度管理の必要のない乾麺と比べると流通コストの差は歴然です。

さらにそれは、家庭の冷蔵庫でもいえる話で、またここで問題になるのが家庭用冷蔵庫の冷凍庫スペースの狭さです。乾麺に比べて大量に買い置きすることが難しいといえます。

以上の点から、
夏は乾麺、冬は冷凍めんの需要が増えると考えられます。

~バランスの半生めん~
最後に、なか川の麺百楽直送便の麺類は半生めんといわれるものなので半生めんについても触れておきましょう。

半生めんは文字通り、めんを半分乾燥させてつくった商品のことを言います。そのメリットはというと、日持ちがそれなりに長くなる(なか川の場合、常温で120日)。茹で時間が乾麺よりは短くなる。冷凍めんより流通コストがかからない。などが挙げられ、バランスをとった商品ということができるかも知れません。

そうめん、冷凍めん、半生めん、さて、皆さんがお中元に麺を贈るとしたらどんな麺を贈りますか?
(2007.6.18)

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