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広島つけ麺は夏の食べ物か?

広島つけ麺の歴史については“広島つけ麺の考察”のところにありますので、今回は「広島つけ麺は夏の食べ物か冬の食べ物か?」ということについて考えてみたいと思います。

まず、弊社の「辛辛つけ麺 広島流」についてみてみると、これは実際には夏場の方がよく売れています。しかし、先日もお客様から「寒い時に食べると身体がポカポカしてこれは冬に食べるのがいい」と言われました。

さて、広島つけ麺といえば、赤唐辛子に胡麻の入った赤くて辛いスープが特徴として挙げられます。広島つけ麺の辛さの素、唐辛子の辛さの原因はカプサイシンですが、この辛さを感じるのは、味覚(甘味、酸味、苦味など)ではなく、痛覚といって舌にピリッと痛みを感じる刺激から起こるのだそうで、麺を冷やしてこの辛い刺激のあるタレにつけて暑い時期に食べるのが一般的です。

ところで、辛い食べ物といえば何を思い出すでしょうか?例えばインドカレーがそうであるように、暑い地域で激辛の料理を食べる習慣も多いようです。これは、辛いものを食べることで汗をかいてそれによって、身体の表面温度が下がり涼しく感じることで、暑さを一時的にしのぐためだそうです。

では、熱い料理と冷たい料理のどちらが辛さをより強く感じるかというとこれは熱い料理の方のようです。熱い料理の方が化学反応を促進しやすく身体に辛さが一気に広がるとイメージしてもらえればいいでしょうか・・・。
一方で、当然暑い時期は身体の中から冷やすという意味で冷たいものを食べるということもあります。カキ氷なんてまさにそうです。

暑い時期に辛いインドカレーで汗をかいて涼しく感じる。
暑い時期に冷たいカキ氷で身体の中から冷やす。

では、広島つけ麺はどうかというと、冷たくして、身体の中から冷しつつ、激辛のタレで汗をかいて涼しく感じるというカキ氷とインドカレーの要素を併せ持った食べ物ということは出来ないでしょうか?

では、やっぱり広島つけ麺は夏の食べ物なのでしょうか?

しかし、ここで考えてみたいのは、辛い食べ物は汗をかいて一時的に涼しさを感じるから夏向きかというと、冬だって食べますよね。漢方では唐辛子は内蔵を活性化させる働きがあるそうで冬に良い食べ物とされていますし、発汗で涼しく感じるというのもあるけど、やっぱり辛いものを食べると体内がポカポカする感じじゃないですか?

そこで、広島つけ麺に戻るんですけど、通常の食べ方、麺を冷やすというところがどうも夏向きのようです。では麺を熱い状態で食べればどうでしょうか?先ほども言いましたように熱い料理の方が、より辛さを感じ、体内も活性化しそうです。

そこで、広島つけ麺、冬の食べ方の提案です。
麺を激辛のタレで野菜、肉等と一緒に炒める(冬といえば味噌。ここで、味噌を加えると更に美味しいらしい・・・)。そして、この熱い状態のまま食べます。

焼そばのようですね・・・しかしこの辛いというところがミソで、身体がとても温まります。

実はこの食べ方は、よく弊社の「辛辛つけ麺 広島流」をご購入いただいているお客様が言われていたもので、共同購入して、皆さんでそのようにして食べていらっしゃるそうです。冬用の食べ方として、とても理にかなっていると思います。

広島つけ麺は、年間通して営業している専門店も沢山ありますし、冬場でもそれだけの需要はある(実際最初に書いたように冷やしのまま食べても「寒い時に食べると身体がポカポカしてこれは冬に食べるのがいい」と言われる方もいらっしゃいます。)ということでしょうが、今後の広島つけ麺の発展のために寒い時期にはこうして食べた方が更に良いかも知れないという、ひとつの食べ方の提案をしてみました。

そういえば話は少し変わるんですけど、唐辛子は靴下に入れて寝ると足元が温まって冷え性の人にはいいそうですよ。(先日テレビでやってました。)

それでは、これから益々寒くなりますが、唐辛子の利いた広島つけ麺で乗り切りましょう!(2004/11/23)

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