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カレーラーメンと太麺

カレーラーメンは不人気?
以前、カレーとラーメンという人気の食べ物を合わせた「カレーラーメン」の可能性について考察したことがあるが、あれから3年余り、カレーラーメンの人気はどのようなものになったのでしょうか?

実は、カレーラーメンの人気、認知度はかなり低いようです。
まずは、こちらのアンケート結果を見てください。
「こってりVSあっさり!今年の冬に食べたいラーメンランキング」

スープを「こってり」と「あっさり」に分けて、「とんこつ、味噌、しょう油、塩、カレー」で比較しているのですが、カレーが極端に不人気です。こってりカレー0.7%、あっさりカレー0.4%、合わせて、1.1%。しかも、女性はゼロ・・・

なかなか、カレーラーメンの認知度を上げるのは難しいのでしょうか?日本人に最も人気のある料理の組み合わせなのに、どうしてこんなに低いのでしょうか?疑問が沸いてきます。

~ラーメン人気とカレーラーメン不人気の訳~
次に、こちらのアンケート結果をみてください。
「ラーメンが好き?カレーが好き?」に58%が「ラーメン」

タイトル通り、ラーメン好きの人の方が多かったのですが、その理由の中に「スープも出汁も麺もいろいろなバリエーションがあって飽きない」、「当たりハズレがある分、当たりの時めっちゃ嬉しい」、「味のバリエーションが多い」というコメントがあります。これが、ラーメンの人気があるところで、また、カレーラーメンが流行らない理由でもあるのではないか?と思います。

それは、何故か・・・

ラーメンに比べて、カレーの方がどのお店に行っても、そこそこの味にはなっていると思います。逆に、ここが問題で、カレーラーメンはとんこつ、味噌、しょう油、塩に比べて、味のイメージが沸きやすいのではないでしょうか?
めちゃくちゃまずくもないけど、期待感も他のスープに比べて弱いという訳です。

~太麺か細麺か、人気の推移~
ここで一旦、カレーラーメンから離れて、太い麺と細い麺の流行を見てみたいと思います。

それぞれ、太麺と細麺のどちらが好きかというアンケート結果が載っていますので、古い順にみていきましょう。

まずは、2003年3月の結果から
(ラーメン食べていますか?好みは何味ですか?参照)
「ストレート」と「ちぢれ」に分け、それぞれ細麺、中細~中太、太麺の計6種類の麺でアンケートを行っていますが、細麺、中細~中太、太麺を「ストレート」と「ちぢれ」の合計で見てみると、細麺41%、中細~中太47%、太麺11%、その他1%となっており、太麺に比べ、細麺の方がかなり多くの支持を集めています。

次に、2007年4月
(【アンケート】<第45回>狙え! 50%参照)
「ラーメンは細麺よりも太麺の方が好き?」というアンケートに対して、「はい」が5,137票、「いいえ」が8,592票で、こちらも細麺が好きな人の方が多くなっていますが、2003年よりその差は無くなって来ています。

最後に、2009年11月
(美味いラーメンは太麺か!細麺か!ブログパーツ)
「太麺派」か「細麺派」かという投票では、太麺派が162人、細麺派が103人と太麺派の方が多くなっています。

以上、3つの結果の比率を表すとこのようになります。

      太麺 細麺
2003年  21% 79%
2007年  37% 63%
2009年  61% 39%

皆さんも最近聞いたことがあると思いますが、このアンケート結果からも、細麺から太麺へ人気がシフトして来ていることが分かります。

何故、太麺が流行るのか。
上記のアンケート結果からも、太麺は急に流行ったのではなく、徐々に太麺の人気が上がってきたということが言えます。

では、どうして太麺の人気は上がってきたのでしょうか?
このようなことが考えられると思います。もともとラーメンは、麺よりスープの方が重視されていて、スープをより際立たせるためには、麺があまり主張しすぎない方が良い。
その為、細麺~中太麺が主流であった。

しかし、スープのバリエーションが増え、又はある程度出尽くした感があり、一時期テレビなどでも以前ほどラーメンが取り上げられない時期がありました。そして、何か新しいものをということで、次第に、麺に目が向いていった。そこで、今まで主流でなかった太麺が流行ってきた。これは、当然の流れのような気がします。

こんな記事もあるので紹介しておきます。
「ラーメン界に次なるブームの予感!“つけ麺”の次は“太麺ラーメン”か」

つけ麺は一般的に太めの麺を使う場合が多いので、この記事には「つけ麺から太麺が波及し、ラーメンも太麺人気になってきた」という内容が書いてあります。

なか川としては、つけ麺は人気商品(広島つけ麺参照)なので、ブームが過ぎてしまうのはちょっと悲しいのですが、現在の売れ行きをみると、そのようなことは無いだろうと思います。

広島つけ麺は2001年から全国的に知名度が上がり、現在2010年まで、着実に伸びてきているという実感があるので、これは一過性のブームというようなものではないと思います。

それより、これから一過性のものではなく、本当に太麺のラーメンが支持されるかどうかの方が興味深いと思います。そのためには、太麺に合ったスープということを考える必要があります。

スープを際立たせるためには、太麺より細麺ということは前述しましたが、太麺に合わせるためには、ある程度濃厚なスープでないと合わないような気がします。
では、どのようなスープが考えられるでしょうか?色々あると思いますが、ここで始めに戻って、カレーラーメンについて考えてみたいと思います。

~カレーラーメンと太麺の相性~
濃厚なスープといえば、カレーベースの味も候補に上がると思います。しかし、カレーラーメンはほとんど市民権を得ていないのが現状です。やはりカレーラーメンを人気商品にするためには、ラーメンに合ったカレー味にする必要があるのだろうと思います。ごはんに合うカレーというだけでは駄目な訳です。

豚骨ラーメン専門店、味噌ラーメン専門店、塩ラーメン専門店はあっても、カレーラーメン専門店というのはほとんど聞いたことがありません。市民権を得ていないのですから、無くて当たり前(カレーラーメン専門店をやるのは商売として怖い)なのですが、それはラーメンとカレーのマッチングが豚骨、味噌、塩ラーメンほど、取り組まれていないということでもあると思います。

始めに、カレーラーメンは「味をイメージし易いので、期待感も薄い」と言いました。もし、このイメージを超えるカレーラーメンが出来たら、カレーもラーメンも日本人には絶大な人気を誇っているのですから、もしかすると最強のラーメンになるかも知れません。

太麺が流行っている今こそ、カレーラーメンにも可能性があると思います。これまで流行ってきたスープは細麺~中太麺に合うスープだったのですから、太麺には、これまでに無いスープが求められているのです。カレーラーメンと太麺、相性はいいのではないでしょうか。

~カレーラーメンとカレーうどん~
カレーラーメンはほどんど認知されていなくて、これからだという趣旨の話をしてきましたが、古くからカレーラーメンの普及に取り組んでいるお店などもあります。
ちなみに、カレーうどんは全国に浸透してから100年目に当るということで、今年「カレーうどん100年革新プロジェクト」が発足しています。

今後のカレーラーメン、そしてカレーうどんにも注目です。

~なか川のラーメン~
最後は宣伝も兼ねて、なか川のラーメンについて。

現在、なか川では通販で取り扱っているラーメンとしては、20年以上前からつくっている、豚骨醤油スープの広島ラーメン(ラーメンはご当地ラーメンというものがありますが、広島では豚骨醤油が主流なので、これを広島ラーメンと呼びます。麺は、どちらかといえば細麺です。)それから、今年新発売のにんにく少々塩らーめん、また、激辛の鬼辛ラーメンなどがあります。

業務用では、その他各種麺類を製造しております。

カレーラーメンなどの検討も含め、これからも新商品を開発していきたいと思いますので、引き続きご愛顧のほど宜しくお願い致します。(2010.3.29)

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